草間さかえ 先生の宝箱②

作者:か行

こんにちは、はじめまして。
健康一番とシンプルな生活を目指している40代腐女子・ふたばです。

草間さかえ先生の購入した作品を紹介いたします。作品多数のためです。(はこちら)
なんたって「マッチ売り」シリーズなんですが、どの作品も好き。人物相関が深くて複雑な雰囲気も好き。だから、「ワンダーフォーゲル」シリーズの不思議な感じも好き💕 結局、どの作品もそれぞれ味わい深くて好き✨

同じ作者様でも、自分的地雷に引っかかりそうな作品は購入しておりません。
あくまでも、現在私が購入している本からのご紹介です。

また、「ジャンル別のおすすめ」に載せていない作品もあります。
新しい購入作品も、ドンドン追加していきたいと思っております。

※感想は個人的なものです。ご容赦ください。
※ネタバレを含んでしまうかもです。すみません。
※発行日順に並べています。

地下鉄の犬

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(草間さかえ 先生)2010年
祖父の跡を継ぎ、古道具屋&タバコ屋を営んでる朝倉と、優しいけど掴み所がなく、何を考えてるか分からないと言われる不器用な男・篠田。
迷って、たくさん迷ってたどり着いた先に待っていた温かな人。素敵な出会い。そっとしておきたいことをそっとさせておいてくれる。蓋をするのではなくて、安心させてくれる優しい関係。
目指すところがあれば迷わない。壊れても直すのが得意という不器用な人と、すぐ壊してしまい直すのが不得意だけど不器用な優しさを持つ人。
全体的に優しい話になってるのは、周りの社員さん達も優しいからかな。

マッチ売り →やぎさん郵便 全3巻

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(草間さかえ 先生)2010~2015年
戦後の昭和初期の話。
親友思いで、お人好しで、一途な優しい学生・廣瀬清高と、学生時代のトラウマから、恋も愛も否定的で、刹那的に飄々と生きている版元の社長・花城青司。
出会いから一夜を過ごし、離れがたくて次の約束を取り付けるまでの流れが映画のようで素敵!
行く先不明の途中の恋文(後半)を見つけたことで運命の出会いをした廣瀬と、昔貰った恋文の為に人生を変えられてしまった花城。実直な廣瀬の優しさに、自暴自棄に生きていた花城は徐々に変わっていく。有能だけどビッチな花城社長が、どんどん可愛く思えてきます✨
もう一つのカップルは、途中の恋文(前半)を見つけた報われない片想いを拗らせている男・澤と、親友に恋文を書いたけど勇気がなくて、半分しか渡せなかった恋を拗らせた男・有原。
最初、澤がただの八つ当たりドS男(失礼!)と思ったけど、徐々に見えてくる優しさだったり、情の深さだったり…。これはモテるな〜。
メールが当たり前の現在で、ラブレターでもなく「恋文」と表現したり、待ち合わせしても遅れる事を伝える手段がなくて、ずっと待ってる間に色々考えてしまう、という世界観がノスタルジックで好き!
クールな話のようでいて、実は深い愛情の話。

真昼の恋

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(草間さかえ 先生)2011年
亡くなった父親の後を継ぎ、立て直しを図る腕は良いが経営向きではない好青年の岡崎と、尊敬し思いを寄せていた課長から、倒れかけの小さな町工場の担当替えをされて失意のまま出向いたゲイの中川正午(まひる)。
投げ遣りでひねくれて出向いたまひるが、徐々に熱意と誠実さに引っ張られて色々な考え方が変わっていくのが良いし、岡崎の恋心が可愛くて応援したくなります。
頑張れ!岡崎くん!一生懸命な年下彼氏、可愛い。先走りが過ぎるまひるさん、可愛い。

王様のベッド

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(草間さかえ 先生)2011年
ケーブル修理にやって来た古賀と、辺鄙なところに住んでいる彫刻家の遠野。やむを得ない事情から遠野の家に缶詰め状態になり、変わり者の遠野のことを知るうちに気になっていく。
変わり者だが顔は良い。何かに縛られていそうでこだわりがある、かと思えば子供みたいな主張をする、まさに芸術家気質が可愛いと思えてきます。
遠野の弟だから、と勝手に想像していたギャップに思わず笑いが💦
同時集録は、男子高校生達の片想いの甘酸っぱい恋心の話、病気の従姉妹のためにした優しくて不器用な男とそれを受け止める優しい男の話。どれも短編じゃ物足りないくらいだけど、それが良い。

魔法のつかい方 1〜6

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(草間さかえ 先生)2012〜2024年
事情を抱えた魔法使いの泉太郎と、泉太郎に本人同意の元誘拐された(保護された)春生。
泉太郎の弟子として二人の生活が始まり、不思議な魔法使いの世界で春生は生きていく。
世界を構成している隠れた歯車の一つに触れながら、登場人物がそれぞれ闇と事情を抱えながら、それでも淡々と生きている。「魔法使い」の定義や制約、事象の成り立ちなど理解するのに時間がかかりましたが、少しずつ解き明かされる繋がりや、魔法の理と呪いに驚愕します。
無邪気な春生でさえ相当の闇持ちなんだけど、それを包容してなお、子供らしい可愛さがあって切ない…。泉太郎も春生も、行動に不安しか抱かせない迂闊さと不安定さがあって、ハラハラする💦
「子供」「弟子」だからという理由で、魔法使いの不条理や無常の世界の中に生きるゾッとする怖ろしさが、この話のなんとも言えない魅力✨
春生の天真爛漫さが、いつまでも守られますように!

草間さかえ 先生の宝箱   ー   

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