こんにちは、はじめまして。腐女子投資家のふたばです。
シリアスだけどハッピーエンド・切なくてしんみり、な「シリアス・切ない・涙腺崩壊」がテーマのおすすめBL第8弾、4作品をご紹介します。
注意事項は
・あくまで私が購入し読んだ本の中からの抜粋であること
・ハッピーエンドが好きなので、偏りが出ること
・幸せ可愛い過ぎて泣ける、はあるけれど痛い辛い不幸エンドは無し
です!テーマ上、私的・大前提に沿わない瞬間もありますが、いずれも素晴らしいおすすめしたい作品です。素敵な作品を生み出してくれた作者様に感謝!!
※発行年数は、紙ベースの発売日を優先にしています
※感想はあくまでも個人的な見解です
狼と白鹿 シリーズ
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狼は恋に啼く →狼は花の馨り 全3巻 →狼の花嫁 全5巻 →白鹿は愛を謳う
(りゆま加奈 先生)2014〜2024年
一夫一妻制の代表的な狼と白鹿の伝説を祖先に持つ一族のオムニバス。
「狼は恋に啼く」は、三本立て。
「狼と身代わりの恋」は、王の末息子アラクシ×白鹿であるサラの健気な話。
本当はアラクシはサラの双子の兄ナラが好きだったことを知っているサラは、それでも必死に好かれようと健気に頑張る。
自分が好きな人の代わりだと理解してるから、せめて自分のできる範囲で尽くそうとするが、どうしたって優秀なナラには及ばなくて…と胸が痛くなる。
いくら頑張っても自分を見てくれず視線の先にはナラが居て、心が折れそうになるけど頑張って、全く想いが届いていない事を知ったサラの絶望には涙が止まらない。
でもその先に、真実が明らかになった時の幸せ反動がこれまた涙が止まらないw
同時収録で、アラクシ達のもっと祖先であるツァス×ウルの「恋に溺れる」も、狼と白鹿の宿命に翻弄される二人の話。
「狼は幸せな夢を見る」はツァス達と同じ時期設定で、貧しい同郷からお互いを想い文官になろうと奮闘するアリオンとイェケのちょっと切ないけど、むちゃくちゃ優しい物語。
「狼は花の馨り 」は、警備隊のイルウェス×生まれてから村の土蔵に閉じ込められていた、名前も付けられなかった白鹿の話。
身分違いの純粋で綺麗で、だけど現実は残酷で厳しくて、でも諦められない恋の話。
子供のように無垢な白鹿の嬉しい、好き、楽しい、だけでは生きられない、道を決められている悲しい二人のすれ違う残酷とも言える過程は、涙なしにはいられない。いやめっちゃ泣きました。優しすぎる二人があまりに切なくて。
「白鹿は愛を囁く」は、憎まれ役だったけど結局、人を想える結果を迎えた何か訳ありのトグトと、憎み合ってるような白鹿スレンの話。
感情を伝えるのが下手で、何にも興味がなく掟のみに従って生きてきたトグト。
想いが全く届かないことに絶望して、自暴自棄になり何かが壊れてしまったスレン。
オルツィイとの出会いからトグトの感情にようやく変化が。間に合うか!?トグト!頑張れ!ここにも切ないカップルが。
「狼の花嫁 」は、他国から狼の国に嫁いできた、母国で厄介者として扱われてきた不遇の王子ルーイと、狼の国の王子ゼスの話。
なんでこんなにいつも悲しくて切なくて優しくて、幸せを願わずにはいられない話が描けるのだろう。天才か。
いつだって世界は異端のものに厳しくて、選択肢を与えられない。自分の持ち得る最低限の物さえ大切にすること、側に居ること、生きる場所すらも奪おうとする。
敵国にただ一人、誰からも望まれず自国からも誰一人付いてこず、母の命の保証のために、全ての人間から疎まれても留まらなくてはいけないルーイ。どこに居ても嫌われる自分を受け入れているルーイが悲し過ぎる…。
そんなこと受け入れることじゃないはずなのに!お願いだからルーイが優しい世界にいれるように、ゼス頑張って!!
エロ・描写少ない。
ANIMAL X 全8巻
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(杉本亜未 先生)
この作品は高校生の時に初めて友人から貸してもらった商業誌BLで、思い出深いです。
コミックスの初版発行年は1998年で、電子書籍は2015年に発売。
謎のウィルスの蔓延、ダイナソーに変身できる選ばれた種族、唯一子供を宿せる身体にされてしまい狙われる事になってしまった主人公・裕司、最初ツンしかない無愛想な年下男子・湊が徐々に愛を理解し守るようになっていく、湊は血族の中でも特に希少の純粋なDNAの持ち主だった、とか、ツボをピンポイントで突くような設定が満載。
予想以上に、裕司が過酷過ぎる目に遭わされることが多くて当時は完結まで読めなかったけど、数々の試練を乗り越えて、二人が幸せを掴む物語を読み切ることができて本当に良かった!名作です✨
ただ途中は本当に試練多し(泣)なので、しんどい時もあり。私がツライ事を読むのに耐性が無さすぎるのが原因ですが…。
二人が絆をガンガン掴み取っていくのは爽快です。
花は咲くか 全5巻、 番外編
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(日高ショーコ 先生)2009〜2015年、2021年
要領はいいが、人にもモノにも執着が薄いと自覚しているサラリーマン桜井×感情の起伏がなく無愛想で人に関心がない美大生で、大きな日本家屋で下宿オーナーをしている蓉一。
あるきっかけで、桜井もその立派な日本家屋に下宿することになり、若すぎる家主である蓉一、従兄弟で年上のタケさん、元気いっぱいで人懐っこい菖太、家と食事の管理のために出入りしている吉富さんとの交流が始まる。
蓉一の寂しい過去や家族の話し、大切にされる蓉一と面倒見が良いタケさんと遠巻きにされ孤独の中一人ぼっちに育った菖太の一族問題、桜井さんと蓉一のじれったい恋愛、複雑にこんがらがってる問題と謎を、小出しに小出しにしてホンワカする所やキュンとする要素も織り交ぜながら進む展開は、この作者様の真骨頂。
二人ともお互いしか見えてないのにすれ違うんだけど、間男が現れても、謎の安心感があるのが良い。
色々な謎が解けた後の、なんとも優しい気持ちに満たされるのが中毒性があってたまらない。
「花は咲くか 番外編収録集」は、連載中の本編に無かった初々しい意識し合ってる頃の二人とか、本編後の皆がわちゃわちゃしてる小話とかの詰め合わせ。もの凄く嬉しい✨
その場所に根付く植物を、二人で土を変え肥料を変えながら、二人で待ってる。
最初からそれはそこにあった。題名、天才か。
澪つくし 1〜2
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(扇ゆずは 先生)2017〜2020年
一癖も二癖もある議員第一秘書の南雲公耶×アメリカ滞在時から有名な天才ハッカーでもあり、非合法な手段も辞さない超・優秀な調査員である桂木澪。
癖あり同士のクールな駆け引きで仕事をこなす内に、徐々に接近する二人。
澪の、一方的で狂気じみた献身振りは、病的なドMとしか思えない。恐怖すら感じる尽くしっ振りだが、心の中で小さく喜んでいるのはちょっと可愛い💕
南雲の、目的の為なら手段を選ばず平然と切り捨て、表と裏を使い分け圧倒的なカリスマ性を与え続ける冷徹振りは、甘い要素など全く皆無。ラブラブやスパダリの傾向が多い作者様にしては本当に珍しい。
この先、一方的な愛と献身を捧げられ続ける南雲の態度は、変化するのかしないのか。これからの進展が楽しみ過ぎる。
南雲の真の目的、澪を澪として形成した過去、二人の行く末、謎の解明とギリギリのスリルが味わえるのを期待して、続きを今か今かと待ってます〜!
キラキラ・ラブラブ男子も好きだけど、こういう「絶対的支配者」と「一心に身を捧げる殉教者」みたいな背徳的関係もめっちゃ好き✨
作者様たちの他の作品が気になりましたら、下記公式サイトで検索してみてくださいね❕
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