こんにちは、はじめまして。来ていただいて、ありがとうございます。
毎月20冊以上のBL本を購入して、読み浸っている腐女子・ふたばです。
シリアスだけどハッピーエンド・切なくてしんみり、な「シリアス・切ない・涙腺崩壊」がテーマのおすすめBL第10弾、5作品をご紹介します。
注意事項は
・あくまで私が購入し読んだ本の中からの抜粋であること
・ハッピーエンドが好きなので、偏りが出ること
・幸せ可愛い過ぎて泣ける、はあるけれど痛い辛い不幸エンドは無し
です!テーマ上、私的・大前提に沿わない瞬間もありますが、いずれも素晴らしいおすすめしたい作品です。素敵な作品を生み出してくれた作者様に感謝!!
※発行年数は、紙ベースの発売日を優先にしています
※感想はあくまでも個人的な見解です
only you,only
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(麻生ミツ晃 先生)2013年
同じ会社の人間とは付き合わない、を信条にしている真木。たまたま二丁目で男といるところを部下の須藤に見られ、社内での「真木の噂」の真偽を問われるが、常にフラットな真木に須藤は興味を持ち始める。真木は真木で、須藤の私生活の情報を父親の常務に報告しており…?!
二人の間で語られる「あの日」「君でなければ誰でも一緒だ」。この意味が徐々に明かされる。
一般社会にはびこる根強いジェンダー差別の闇と向き合わなきゃならない真木の処世術が切ない。
真木の自己犠牲が強くて~💦相手の有望な将来と今の満たされている心を天秤にかけたら、やはり捨てるべきは自分になっちゃうんだろうな〜。しかもあんな笑顔の父親から圧をかけられちゃ、ねぇ〜。
体調が悪くなる程人を追い詰めて、平気で笑っていられる親は見たくないな…。
色々な圧力にそれぞれさらされて、二人はどうなるのか。真木の必死な叫びも、過去に対する返事も、かつて手にしていたはずの幸せも、涙無くしてはいられない、めっちゃ感動できる綺麗な作品でした!
愛を食べて生きている 上下
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(芽玖いろは 先生)2023年
近未来の話で、人工授精が成功した世の中、上がる出生率と下がる平均寿命と下がる命の尊さへの想い。そんな中、旧式の「愛」を尊ぶ研究員のカナメは、旧式の「方法」で受胎をさせて現状打開を図るプロジェクトに協力することになった。
選ばれた相性の良いパートナーであるイオリと、はるか昔の生殖方法で研究を開始するが…。ウブいカナメとエッチに慣れたエキスパートのイオリの、「研究」のために始まった関係。
カナメが、命や植物に「愛情」をかける・かけたいという気持ちが、当たり前じゃなくなる世の中は辛いなあと思いました。そして思った以上に、「命」と「愛」のテーマが重い作品でした。
題名の「愛を食べて生きる」は、すごく素敵で大切にしたい言葉だと思いました。カナメのアドベントメールがイオリの心に届いていくさまが、じんわり暖かくなります。優しい、優しいストーリーでした。
下巻にリセの話もあって、こちらも狂おしいほどの「孤独」と「愛」を知る二人の話ですごく良かった✨
JITTER BUG
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(一ノ瀬ゆま 先生)2013年
モデル・俳優駆け出し中のショータは、希望していた初ドラマ出演が決まるが、テーマが同性愛で、相手役に曰くありで謹慎中だった有名バンドのボーカル・渋川健志と波乱ずくめ。
やる気の無い健志と、適当に流そうとする製作陣を、それでもやっと掴んだドラマのチャンスを逃したくないショータがどんどん変えていく。
双子の兄・敦志が亡くなったことからかけ違えていった周りとの関係、妬み嫉み、復讐、からの自暴自棄。そんな時のドラマ出演と、ショータとの出会いだった健志。
公言していた敦志の恋人だったマネージャー城下との関係、全てに興味を失った健志、そんな健志のバンドの熱狂的ファンで健志の事が大好きなショータ。ショータの熱量で、滞ってる健志の周囲に変化が。
本当に、どうにもならない切なさと、やるせなさと、優しさを描かせたら天才ですよね!!この作者様は!号泣しました…。エッチも美しくて、ショータは格好可愛くて、健志はエロカワ美しくて、はぁ~もう、大好き。
恋のまんなか
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(松本ミーコハウス 先生)2008年
初コミックスとのことで!
司の何でも言うことを聞く自己犠牲の愛に、ままならない自分を取り巻く状況の鬱憤を司にぶつけ続けている松原はやがて…。
司が一途すぎて、気持ちを利用され過ぎて、ちょっと辛い〜💦
自由でいたい、自由に見られたい。窮屈な現実から、大人の都合の理不尽から、逃げ出したいと苦しむ、実は似た者同士の二人が心を通わせ合う、ちょっと切なくなる作品。
こういう作風、この作者様は得意ですよね。薄いガラスの上を綱渡りするみたいな危うい関係性。
後日談でめっちゃ幸せな気持ちになるので、救われる✨ずっと二人、一緒に居れたんだ💕
ブライトライトスプラウト
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(市川けい 先生)2017年
イラストレーターで独立するにあたり、ファミリータイプのマンションに引っ越した陽歩。隣に一人で住む高校生の蓮と仲良くなるうち、年頃なら、生きていれば知っているような当たり前の事も知らない蓮のことが気になるようになっていく。
身体を代償に生きるしかなかった蓮が、それがおかしな生き方だとすら思っていない蓮が、それを正してあげる大人が側に居なかった蓮が、具合い悪くても一人きりで堪えることが当たり前で、頼ることすら思い付きもしない蓮が、哀しくて辛い。
いやもうそれは対価じゃなくて虐待だろ!!早く介入しろよ陽歩!!色々違うだろ!!誤解が酷すぎる…。どうしているんだろ、じゃねぇ一人きりに決まってんだろ!!
ちょっとずつ自分の状態を話せるようになった蓮に大号泣。その後もずっと涙が止まらんです。
これからの人生が自分で選べるようになって、幸せでありますように。
作者様たちの他の作品が気になりましたら、下記公式サイトで検索してみてくださいね❕
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